あなかしこし

すきなようにするよ

【ネタバレ有】シンエヴァ感想【ネタバレ有】

以下ネタバレ注意

以下ネタバレ注意

以下ネタバレ注意

以下ネタバレ注意

以下ネタバレ注意

以下ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庵野フィールド全開ッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!

って感じで全体的に良かったああああああ!!!!!!!!

 

ていうのが第一、それと同時に

 

なんかちょっと違うなあっていう気持ちも少しあります

 

あと庵野監督が

「いつまでもエヴァなんか見ずに大人になれよ」

って伝えたかったのかと お前のせいだぞ庵野

 

以下ネタバレ付き感想

 

まず最初のトウジ、いいんちょ、ケンスケ。あれだけでうるっと来ちゃう。アニメではゼルエル戦後にシンジを避けるように引っ越してたのを知っていただけに救われた気持ちでいっぱいでした。ちなみに子供の名前がつばめなのもよかった。洞木家はずっと新幹線の名前だったからちゃんと踏襲してたね。

 

そして第三村、ああいうトトロとか平成狸合戦ぽんぽこみたいなジブリチックなの好きですよね庵野監督。やりたいことやってんなあと思いながら見てました。そこで綾波が田植えとかしてるの。ほんとによかった。しかしアスカがケンケン呼びしてたとこで脳が崩壊しかけた。もうね、そこだけもやもやしてた。あとシンジが一人子供のまま取り残されてる感があってかわいそうでしたね。壁ができちゃった感じでした。しかしオ〇二ーの次はゲロっちゃう主人公って...

 

そして綾波がシンジの心を開かせるシーン。綾波が直接シンジに何かを与えるシーンて今まであったっけ?死亡フラグはビンビンだったので余計に心にしみた。しばらくたって消えていく綾波を見届けるシンジ君。「あっ...これまた鬱になる奴や」と思ったら急にシンジさんモードに。「なんか違うぞ」とここで初めて思いました。旧劇シンジ君ならまた引きこもってたと思う。

 

ヴィレにもう一度拘束されてもシンジさんはミサトおばさんの心のうちや加持さんとの顛末を知ってからなんか落ち着いてる。しかもアスカから好きだったと言われちゃう。旧劇の時のアスカは似たような境遇のシンジに対して仲間のような同族嫌悪のような感情を持っていて好きとは少し違った感情だったと思う。ここで素直に好きって言うのに違和感がありました。だけど過去形なんすよね。後々また触れるわけですが

 

そして南極行くとナディアが始まる。ほんとナディア大好きですよね庵野監督。ぶっちゃけ他でやれと思っているのですがまあいいでしょう。ここもやりたいことやってんなあと思いながら見てました

 

その後の13号機と2号機の場面でアスカの左目からなんか出たときは旧劇では入って新劇では出ていくのか...とやや困惑気味に見ていた私。その後アスカがなんちゃらインパクトで必要になるところで何となく式波に変えた理由もわかりました。旧劇では補完計画の外的要因として(シンジの感情とか)大きなキーだった惣流が新劇では式波として実際にかかわることになるんだなと。ある意味新鮮味を感じました。

 

しばらくしてマダオゲンドウとミサト、リツコが正対するシーン。旧劇ではゲンドウがリツコを撃ったのが新劇ではリツコがゲンドウを撃つんだねと。いやーしびれる。そしてミサトさんシンジかばって撃たれる。ここも旧劇を意識してたよね。するとシンジ自らエヴァに乗るとかいうんですよ。いやシンジさん...成長しましたね。

 

そしてシンジさんとゲンドウの一騎打ち。お得意の深層心理合戦ですよ。メトロン星人のオマージュやウルトラマンぽい戦闘シーンを織り交ぜるあたり庵野監督らしいなと。スタジオだったりわけわからんところで戦わせたのも私は好きだった。ただCGがお粗末だったのはリアリティを持たせないためにわざとやったのか予算が足りなかったのかよくわかりません。ちらっと旧劇のカットやアニメ版のタイトル出てきたときは少しヒヤッとしたけど良かったですね。あと長髪綾波かわいい

 

ここら辺からみんな大好き電車トークですよ。シンジとゲンドウの組み合わせが新鮮でしたね。アニメからずっと見てきた私としてはある意味一番期待してました。あのわけわからずに登場人物が勝手に納得していく感じがたまらんのです。なんやかんやでゲンドウがシンジに諭されるんですわ。シンジさん...成長してんね。ここでゲンドウを掘り下げたのも当時アニメを見ていた中高生に対して今新劇を見たときに感情移入しやすいからとか、いつまたっても成長してねーなとかいう庵野監督のメッセージじゃないですか多分。あとゲンドウがショタシンジを抱いたときはグッとくるものがあった。

 

ほんでミサトさん若返ってなんかぶっ飛ばすところ。ミサトさん唯一輝いていてちょっと懐かしかった。もうちょっとあんなミサトさんを見たかった。

 

ここら辺からはっきり順番覚えてないんだけど、アスカと浜辺で並ぶところで泣きました。旧劇の時は他人と分かり合うのがやっぱり怖くて馬乗り首絞めしてたシンジが気持ちを伝えてるんですよ。好きだった、ケンスケによろしくって。あそこはマジでやばかった。ここでも過去形なんだって思う反面あれだけで救われた。ちな隣のおっさんも泣いてました

で、アスカもクローンだった的な描写がされるんですね。ここでやっぱりアスカは同じ境遇の惣流じゃなくて式波なんだと思い、前述の好きの描写も納得がいきました。アニメではぐちゃぐちゃにされた猿の人形があったり赤い女の子の人形からケンスケが出てきたりアスカケンスケルートうわああああああああああ

 

で旧劇ぽい展開のあといろいろ救って世界は元に戻り。大人シンジが胸がでっかいいい女とか冗談かましつつ大人シンジとマリが駅の階段を駆け上がって終劇。シンジさんあんた立派な大人やで。多分マリエンドで発狂している人は大勢いるでしょうね。左のほうでポツンと一人座っていたアスカがなんか悲しかった。漫画版はアスカエンドだったからヨシ!あと最後の実写の駅って宇部だったかな。なんであそこなんでしょう?庵野の生まれ故郷とかなんかな

 

最後のエンドロールでbeautifulworld聞いてたらなんかゲンドウの曲に聞こえていましためっちゃ印象変わりましたねあの曲。

 

Qで発狂した私からすればよく風呂敷を畳んだなと。なあなあにされたとこもあったし正直考察とかちゃんとするとまたもやもやするけど今はとりあえずOKです。

 

全体的にオマージュやパロをふんだんに盛り込んで庵野監督のやりたいことをやったなと感じました。特に旧劇を強く意識しているように思えてよかったです。旧劇ではシンジはずっと流されて最後の最後に選択したのに。新劇のシンジさんは割と序盤から自分の意志で行動してて成長を感じました。

あと東日本大震災の影響が大きかったと思います。旧劇場版ってヒトvsヒトの戦いだったんですよね、ミサトさんも旧劇で「最後はヒトか...」って言ってましたし。でもQとシンはある意味神の起こした災害が根底にあった(サードインパクトとか)。これって震災のメタファーに思えました。前半の第三村もそこから立ち上がる人々や復興する街を描きたかったのかと。

 

ちょっと違和感あったのは説明が多すぎたとこですかね。多分変な考察とかなしにすっきり終わらせたかったからでしょうけどちょっとくどすぎた感がある。あとマリ、ミサト、綾波をもうちょいほしかった。特にマリは漫画の描写そのままだったし関係性が知りたかったな。ミサトさんはいつもの雰囲気をもっと見たかった。あと~インパクトとか~の槍が多すぎてよくわからんかった。

 

初めてエヴァを見たのは11歳の時だったかな。ロボアニメだと思ってツタヤでアニメと旧劇借りて見て衝撃を受けたのを今でも覚えてます。同じくらいの年齢の主人公だったから余計に影響受けた気がします。それから10年強、考察しつつ先人たちほどではないにしろ首を長くして待っていたエヴァも終わりだと思うと嬉しいような寂しいよな...。これほど熱くなれたアニメは後にも先にもこれだけじゃないかな。雰囲気とかストーリーとか登場人物(特にアスカ)はアニメ旧劇のほうが好きですが、今回は全体的に救われて個人的にはそれだけでうれしかった。

 

最後の描写も「エヴァは終わったぞ先に進めお前ら」っていう庵野監督のメッセージだと思います。ここでひと段落つけてまた新たに進んでいきたいですね

 

それでは5ちゃんで考察してきます